太っパラガス（アスパラガス）の長崎県壱岐市の手紙をよんでいただきありがとうございます。
私たちは、平成元年にJA壱岐市アスパラガス部会を発足させました。
玄界灘上に位置する島。暖流の対馬海流の影響を受けており、比較的温暖な気候で、豊富な地下水により基幹作物である水稲の生産が行われている。水稲と並ぶ基幹作目である肉用牛との耕畜連携により、アスパラガス、メロンなどの施設野菜、大麦、飼料作物が栽培されている。
壱岐のアスパラガスが、市場評価の高い全国有数の産地に成長したのは、部会員の努力とＪＡの営農指導面での全面的な支援があったからで
す
露地栽培からハウスの雨よけ栽培に切り替え、茎枯病の発生が少なくなって生産が安定し、年々面積も増えた
ベースになっているのが、地元「壱岐牛」の良質牛ふん堆肥を大量にすき込む徹底した土づくり。特に、17年に完成したＪＡ堆肥センターによって、島内の耕畜連携、循環農業の実現に弾みがついた
壱岐から消費地までの生鮮野菜の輸送には時間がかかり、出荷してから店頭に並ぶまでに鮮度が落ちてしまうという、離島のハンディがあった。部会はこれを、「出荷前予冷の徹底」で克服した。
商品価値を左右する鮮度保持のため、全戸が専用の冷蔵庫を持ち、収穫や選果を終えたらすぐに冷蔵庫へ入れる。これは室温で保存すると穂先のしおれが起こり、品質が低下するからだ。その後、部会員はＪＡ共同選果場へ持ち込み、選別・結束し、箱詰めした後に、再び場内の冷蔵庫内で一晩予冷し、翌朝出荷している。平成14年から順次、自動選別切りそろえ機を導入し、出荷調製作業の省力化も進めた。荷姿改善し、段ボール箱詰めから発
泡スチロール出荷に改めた。