配達人が行く
配達人が行く
とことん味にこだわった桃太郎トマト
こだわりの先にある味。
【北海道びらとり地区】JAびらとり野菜生産振興会トマト・胡瓜部会

日高山脈を源とする清流、沙流川の沿岸にその産地は広がっています。
北海道の中でも涼しい気候とされていますが、現地を訪れた昼過ぎはやや暑さを感じる体感でした。しかし、夕暮れになると空気が一変して肌寒くなります。この顕著な寒暖差が、産地ならではの環境なのだと肌で実感しました。

ここで作られているのは、夏場でも味が落ちにくいというトマトです。
畑に立つと、トマト本来の強い香りが漂ってきます。果肉はしっかりと詰まっており、甘みと酸味のバランスが整っています。
この味わいと香りは、昔ながらの「自根栽培」と「自家育苗」によって引き出されています。
病気に強い台木に接ぎ木をする一般的な手法ではなく、食味を優先してトマト自身の苗を育てているそうです。その分、病気や昨今の気温環境などを考慮して、慎重に品種を選定しています。そのうえで、朝晩の冷え込みを活かしてゆっくりと樹熟させているといいます。

出荷場に足を運ぶと、光センサーが稼働していました。
糖度を測るだけでなく、色味もセンサーで判別しています。栽培工程では昔ながらの手法を貫く一方で、品質を安定化させて出荷する段階では機械の力による工夫がしっかりと凝らされていました。

「いつでも安定した美味しさを届けたい」という生産者のこだわりが、現場の端々から見えてきます。
現在は就農支援の体制を整え、一緒にトマトを作る仲間を待っているそうです。自然環境と向き合い、実直にトマトを育て続ける人たちの日常がそこにありました。