広大な宇佐平野の肥沃な土壌と、緩やかな山々に囲まれた、大分県北部、宇佐市。

比較的温暖な気候に恵まれているこの土地で、年間を通して手間をかけて大分味一ねぎは栽培されている。

今回訪問させて頂いたのは、大分県宇佐・中津・国東・杵築地区の大分味一ねぎ生産部会のみなさん。

30代前半から、60代後半の生産者まで、若手とベテランが一丸となってねぎ作りに取り組んでいる。

 

“大分味一ねぎ”とは、

JAおおいたが一丸となって取り組んでいる、シャキシャキとした歯ごたえとまろやかな甘みが特徴の小ねぎのこと。

通常の小ねぎよりも、独特の臭いが少なく食べやすい味で根強いファンが多い。

夏場は60日。冬場は120日かけてじっくりと小ねぎは育つ。

美味しい小ねぎを作るために重要なのが“土づくり”と“水やり”だという。

『いくら技術を駆使しても、美味しい小ねぎは育ちません。土がねぎを育てるんです。

有機質を豊富に含んだ堆肥を土に与えて、栄養バランスのとれた土作りをおこなっています。』

と部会長の岩武さんは言う。

 

生産部会では、契約畜産農家から仕入れた動物性肥料と籾殻で独自に堆肥を作っている。

『堆肥は臭いがしなくなるまで、1年以上ねかせています。水分を吸収しやすいフカフカとした土を作っているんですよ。』

そして、水やり。

小ねぎは、地中50㎝ほど深くまではった根から水分や栄養分を吸収している。

 

『水をやりすぎれば、根腐れをおこす。足りなければ、枯れてしまう。

特に、水のやりすぎには細心の注意が必要なんです。小ねぎは、水を欲することでシャキシャキとした食感になるんですよ。』

 

ここ2~3年は異常気象が続き、天候を予測できないことも多いという。

絶妙な水分バランスを保つため、毎日、土を20㎝ほど掘って湿り具合を確認するそうだ。

収穫は1苗1苗全て手作業でおこなわれる。

『小ねぎの出来不出来は食べなくても、この収穫のときにわかります。

それは根っこの生え方。太い根っこの間に細い根っこが細かく生えているものが、栄養分や水分を程よく吸っているものなんです。』

と岩武さんは満面の笑みで話してくれた。

小ねぎは元来、主に薬味として食卓に並ぶ。

大分味一ねぎ生産部会では、小ねぎをたくさん食べてもらうため、レシピ開発に力を入れている。

例えば写真上部左の「ねぎ焼き」。丸ごと小ねぎを使い、じっくり焼いて食べる一品はお父さんのおつまみや子どものおやつにと大人気だ。

『薬味だけでなく、ねぎ焼き・ねぎしゃぶ・ねぎケーキ・・・など、味一ねぎをたくさん味わってみて下さいね!』

と、大分味一ねぎ生産部会のみなさん。

シャキシャキとした歯ごたえが癖になる味一ねぎ。是非、お召し上がり下さい!


幻の玉ねぎ。

北見黄玉ねぎ

野菜の味にこだわる

はだのふぁーむ
ロメインレタス

鮮やかな若葉。

コスモファーム
ベビーリーフ

熟成の時。

JA周桑
もみじ玉ねぎ